音大学費|ドイツ音大に通って思うこと

ドイツ音大に留学 学費は? 大学生活

シャッフェン!で記事をアップしました。

ドイツの音楽大学の学費について、また、ドイツ音大に行く場合にかかる毎月の費用について、私の月々の出費などを明かしながらご紹介しています。

ピアノにかけてきたお金

学費・教育費については思うところがたくさんあります。

小さい頃から姉妹で2人共にピアノ・ヴァイオリンを習っていたので、私の家では高校で桐朋に入学する頃には既にたくさんのお金が飛んでいっていました。

私の家は少し特殊?で、父が、私たちが音楽の道に進むことを反対していたため、ピアノやヴァイオリンの月謝は全て母が毎日働いて出してくれていました。

昔は、反対されていたことが理由で、仲が良いとはいえない父娘関係だった時期もありました。そんな父も今は音楽反対!を諦めたのか(?)、コロナが現れる前には1度しれっとドイツに遊びに来たこともあります。なんだかんだ仲良くしています😅

母が毎日とても疲れて仕事から帰ってくるのを見ながら、私は特に何もすることが出来ず、とにかくピアノの練習を必死に続ける日々の繰り返しでした。

高校に入ってからも大変!

高校は桐朋に進んでしまったので、学費が高いのは勿論、それ以外にもたくさん出費がありました。

月々の学費に加えて、私は神奈川県の端の方から東京の桐朋まで片道2時間程かけて通っていたので、半年で10万円以上の電車の定期代がかかりました。

更にそれ以外にも、

  • コンクールの出場費
  • コンサートチケット料金
  • 衣装代
  • 遠いところでのレッスンへの交通費

など、チャリーンチャリーンとお金が無くなっていくイベントたちが年中途切れることなく訪れます。

もちろん、ただただお金が無くなっていったのではなく、その全てが自分のスキルを高める為の経験・挑戦に繋がっています。

それでもやっぱり高いものは高い😭

母は仕事に明け暮れ、私は休む暇なく毎日練習。

そんな日々を送っていた中、高校2年生の頃とある音楽協会から海外セミナーのご案内が家に届きました。

そして、その案内がきっかけとなり、そこから母娘2人してドイツ留学へのスイッチが入ってしまい、もの凄い熱量でドイツ留学準備を始める事となったのです。

この話は長くなるのでここでは割愛します。
またどこか別の記事で書こうかな(*^^*)

18歳で初海外&初一人暮らし

さて時は飛んで、ここからはドイツに飛び立った後、受験にも無事合格し晴れて大学生活がスタートしてからのお話。

それまで、日本に住んでいたころは漠然と「学費が高くて、いつも大金を払ってもらって申し訳ないな・・」と思う気持ちがあったものの、具体的に何の為にいくら支払われているのか、詳しいことは良く分かっていませんでした。

ですが、ドイツに来てからは、自分が働いて稼いだお金ではないものの、持っているお金(母からの仕送り)から、生活費など全てが自分の銀行口座から引き落とされるようになります。

このとき初めて、お金が無くなっていくことの怖さ・焦りのようなものを知りました。

「お金が無くなったから追加で送ってほしい」という事をなかなか母に言えず、次の仕送り予定日までどう生活しようか途方に暮れていた日々もありました。

ドイツへ飛んだのは18歳の時。

人生初めての海外となるドイツで、一人で暮らしていくという大変さももちろんありますが、それ以外にもお金を管理することの大切さも同時に学びました。

奨学金(実技オーディションで選抜&返済無し)のありがたさも実感。

学費が無料?!ドイツ人が羨ましい・・

さて、少し話は変わりますが、ドイツの大学(音楽大学)は学費が無料のところが多いです。

無料といっても、半年に一度、生徒会費やゼメスターチケット(市の公共機関乗り放題券)の支払いが義務付けられているので、多少はお金がかかります。

それでも半年に3~4万円程度。
(大学にもよります。ドイツの音大は公立・州立のところが多いので、ほとんどの大学がこのぐらいの料金です。)

》各大学のゼメスター費について知りたい方は別記事「ドイツ音大留学は高校卒業後すぐ行く!」をお読みください。

つまり、大学にかかるお金が殆どゼロに等しいのです。

ということは?!

ドイツ人で実家から通う人は、家賃や楽器代などが必要無いため、ほとんどお金がかかっていないのかなと思います。

いいなあ・・・

とはいえ、外国人でも生活の工夫次第でいくらでも節約することはできます。

実際、こんなに安くて、そしてこんなに素晴らしい経験をさせてもらえて、本当にいいのだろうかといつも思っています。

ドイツ人にとってももちろん貴重な大学時代だと思いますが、外国人として留学してドイツへ行く場合、大学以外で学ぶこともたくさんあるので、大学を卒業する頃には本当に様々な能力を身に着けられると思います。

そういう意味では、大学院(マスター、2年間)よりも大学学部(バチェラー、4年間)の方が卒業時に得るものもより大きいんじゃないかなと思っています。
10代の若い頃から自立した生活力がつきます😎💪 たくましい精神力も💪
また、バチェラーは普通の4年制大学なので、大学生活も結構大変です。レポート提出やプレゼン、グループディスカッションなどが次から次へとやってきます。

学費<経験?

最近になってようやく、シャッフェン!の収入やドイツ現地で務めている音楽教室からの収入で月々の生活費を自分で捻出できるようになりました。

ドイツにいれば、音楽関係の仕事は比較的貰いやすいと思います。

音楽教室などでしっかり働くのでなかったとしても、

  • 時々誰かのハウスコンサートなどで演奏してお小遣いを稼いだり
  • コンクールに挑戦して賞金をもらったり
  • 奨学金に挑戦してみたり

演奏を通してお金を貰える可能性がたくさんあります。

音楽教室などで講師契約をすれば、生活費を自分で稼ぐことも出来ます。

そもそも、学費は無料、他の家賃や食費なども節約すれば本当に少ない金額で暮らしていく事ができるのです!

それに加えて、何よりも留学をする事でしか得ることが出来ない新鮮で刺激的な大学生活。

学費が安いのも本当に大きな利点ですが、それ以上に、これを経験できただけでも、ドイツに来て良かったと思います。

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