ピアノの練習は大変⑭【ドイツ編3&まとめ】

音大に進むまで

ドイツでの大学生活がスタート。

始めの頃は、ドイツ語もままならない状態だったので座学についていくのが大変で四苦八苦していた私😵

ただ、それにも慣れてくると大分生活に余裕ができ、練習時間も確保できていきます。

自分が頑張らなければいけない

幸か不幸か(?)、ドイツの大学では(少なくとも私のところでは)、実技試験が大学生活4年の中で2回しかありません。

2年生が終わるころに1回、そしてもう1回は卒業試験。

高校にいたときは半年に1度必ず試験があったので、いつもそれに追われていました。

入学して最初の試験が2年後にあるというドイツ音大の仕組みは、

よく自分で計画を立ててしっかりと頑張っておかないと、気が付くと少しの間気が緩んでいたり・・、そういう事が起きやすい危険さがあると思います。

とはいえ、試験の代わり、ではありませんが、

私の大学では門下の弾き合い会が月に数回あります。

学生たちはそれに向けて頑張っています😎

この弾き合い会は、多分、私の大学に限らず、ドイツの他の音大でもしょっちゅう開催されているんじゃないかな?

コロナが蔓延する前は常に地元の方がたくさん聴きに来てくださっていて、弾き合い会という名のちっちゃなコンサートのような感じ🥰

やっぱり人前で弾くと緊張するのでとても良い練習になっています✨

今は、コロナにより大学の訪問制限があり一般のお客さんは聴きに来ることができませんが😢、代わりに、学生がちらほら聴きに来てくれます(*’▽’)

人によるとは思いますが、多くの場合、何か目標があるとそれに向けて頑張ろう!と熱が入りますよね。

逆に、目標が無いと、向かう先がぼんやりしてしまい、自分を引っ張っていく事ができなくなったり・・。

ドイツの音大では、その加減を自分で調整して、自分がひとりで決めていかなければいけないので、社会人になる前のいい勉強だなと思います。

大学を卒業すると、自分で自分を追い込まなければなかなか練習時間を確保できない生活になるんだろうな・・と時々思います😵💦

高校の時みたいに実技試験が1年に2回もあれば、もちろんその準備はとっても大変ですが、逆に言い換えてみれば「越えなければいけない試練」を学校が“用意してくれている“ということになりますよね。

その試練を用意してくれないドイツの音大では、より一層、自分自身が頑張る力、というものが必要になるのかなと思います。


さて、ここまで長々とピアノの練習について保育園~大学生までそれぞれの時代を思い出しながら、ピアノの練習にたいしてどう思っていたかな・・と書いてみましたが、

書き起こしてみると、当たり前のことではあるものの、これまで20年近く、常にず――っとピアノを中心とした生活だったんだな・・と思いました🙈(*’▽’)

ピアノ以外にもやる事をやりながらよく頑張ってきたと自分を褒めたい!😆

・・といいたいところですが、

正直なことをいうと、小学生・中学生頃にもっともっと練習しておけば・・と思う気持ちもあったりします。

ま、人生をやり直したとしても同じぐらいの練習量に落ち着いてしまうと思いますが😹

練習量、というよりも、練習の意味、何を練習しているのか、何を練習しなければいけないのか、なんていう事をもっと早くの内からしっかりと理解できていたらよかったな・・と思うことが時々あります。

同じ時間練習していても、その練習の質が高ければ高いほど成果は大きなものになるし、逆に練習の仕方を理解していないと、本来出来るだろうものも出来ないままとなってしまいます。

まあ、そんなに難しいことを小学生のうちから理解しよう、なんて思わない方がいいのかもしれませんね😹💦

ただ、今大学でついているピアノの先生が、

「11歳の時に弾いたあの素晴らしいピアノの音が忘れられない」とか、

「13歳の時に弾いたあの曲のあの箇所、あの時以上美しく弾けたことはその後の人生で一度も無い」とか、

そんなことを時々おっしゃるのですが、

そういうお話を聞くと、

「自分が子どもだった時に、そんなにピアノを心から愛して音に耳を傾けたことがあったかな・・」

と思うことがあったりして。

ピアノは100歳になっても楽しむことができると思いますし、

これからの人生で思う存分深く関わっていけばいいのかな🥰

さてと。

途中、脱線したりもしたけれど、なんとか「ピアノの練習は大変」シリーズ、完結してよかった!

結局思うのは、ピアノの練習が”大変”なのは小学生・中学生のころだけで、その後は練習が大変なんて感情は無くなります。(私の場合)

大変、というよりも、難しくてなかなか出来るようにならない・・・キィーー!っていう気持ちや、やりたい事がたくさんあるのにそれらを上手くまとめられない・・😖という思いなど、どちらかというと練習が大変、というよりは“ピアノが難しい“と思う感情の方が合っているような気がします。

小中学生、眠気に襲われながら大変な思いをして練習を頑張っていた時間を思い出して少し温かい気持ちになりました。

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